『板谷バカ三代』(ゲッツ板谷)

今は昔、故中島らもさんが灘高等学校へ入学して良かったことの一つに「本物の天才と知り合えた。」とおっしゃっていましたが、とある底辺高校に入学して経験した事は「本物の残念な人と出会えた」こにたんです。
 
出張帰りの新幹線で読もうと購入したのが『板谷バカ三代』。

板谷バカ三代 (角川文庫)

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東京都立川市 板谷家は今日も明るく大賑わい。バアさん、ケンちゃん(父)、セージ(弟)が巻き起こす珍事件に巻き込まれる作者。周りにいる友人も一緒に花を添える香ばしい方々ばかり。

 
元々西原理恵子さんの作品が好きで、その作品中たまに登場してくる立川の悪、板谷君が書くものってどんなんやろうと何となく選んだわけ、ほんなら日頃あまり笑わないこにたんが新幹線車内で笑いを堪えるのが必死よ。
 
作り話の様な板谷家のエピソードが次から次へと出るわ出るわ、多少盛ってるやろけど「ほんまかいな」と思いつつ、板谷氏の文章力に引き込まれながらコキおろしながらも愛情と優しさに感銘を受け満たされた思いで読了したわけ。
 
人生に少し退屈や疲労感を感じたら一読して味噌。